NEW JEANS

🐰👖☁️

ミン・ヒジン「New jeansとBunniesがいつも幸せに楽しむことを願っています」

2022.12.14 GQ KOREA インタビュー

https://www.gqkorea.co.kr/2022/12/14/민희진-뉴진스와-버니즈가-늘-행복하게-즐기길-바라/?utm_source=naver&utm_medium=partnership

 

ミン・ヒジンの突飛な冒険がもたらした愉快な亀裂。

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GQ ‘2022年’という長いテープを前に戻してみます。そしてもう一度再生ボタン。止めたい瞬間はいつでしょうか?


HJ New jeansのデビュー直前にメンバー達と食事の時間を持ったところで少し‘pause’を押したいです。お互いへの理解、共に繰り広げる計画、各々の考えを話して時間が過ぎるのも忘れてはしゃいだ涙と笑いの時間が突然遠く感じますね。お店が閉まる時間になって席を立つとき“もっと話したい”と残念がるメンバー達が本当に可愛くて愛らしかったです。

 

GQ 想像がつきます。前回New jeansのインタビューをしたとき全てのことに好奇心を持つ姿が本当に愛らしいと思ったんですよ。ところで<ユ・クイズ> ‘来年凄いことをする人特集’に出演して1年ほど経ちました。そして本当にしましたね、凄いことを。


HJ New jeansはあらゆる面で私にとって意味の大きいチームです。今まで仕事をしながら抱いた悩みや考えを込めたので単純な関係で定義できません。メンバー達にとってはそれぞれの大切な人生であり、人間ミン・ヒジンにとってはかなり力を入れた個人作業のような概念です。

 

GQ 確かな趣向を込めながらもこれ程まで多数に共感を得た気分はいかがですか。

 

HJ 説明するのが難しいくらい有り難く、じんとくる経験です。New jeansというチーム名を作る前から、なので2019年頃にチームを組んだ時期からデモを直接収集しました。2023年1月に披露する新しいシングルもこのとき収集した曲です。私が好きなスタイルで、また知人達がプレイリストに入れられる曲で満たしたかったんです。New jeansの音楽は長い間私のプレイリストに入っていたので、デビューアルバムを公開することはまるで私のプレイリストを公開するようなものです。

 

GQ 公開後の反応がかなり楽しみでしょう。


HJ 妙な気分です。万感が交差する思いですね。ついにやりたかったことを成し遂げた、とすっきりした気もしました。いつも私はどんな感じの音楽をやるチームが生まれたらいいだろうと考えていたんです。アイドル産業に長い間携わって、その間、個人的な懐疑心や同意するのが難しいことがあり、個人の抱負を込めて完全に私が望むチームを作ってみたかったんです。


GQ 旅程はどのあたりまで来たでしょうか?


HJ 最初のアルバムは旅程の始まりに過ぎません。到着はまだ遠いです。

 
GQ 代表がよく使う単語2つ-突飛(엉뚱)、そして冒険(모험)で話を作ってみました。今年最も突飛な冒険は何でしたか?


HJ 私が追求した企画の方向や実行過程が既存のものと全く異なるため今回も説得して理解させないといけない事が多かったです。ですがなりふり構わず進めた制作過程の前半が冒険そのものだったといえるでしょう。今年の冬に披露する新しいアルバムも同じです。


GQ 人生で最も突飛な冒険だったと思う事は何でしょうか?


HJ SMに入社したことです。それまではアイドル文化に大きな関心がなく志願自体が突飛な冒険でした。その上これからは私がアイドルマスター(?)のように認識されることが個人的にすごく皮肉でもあり大きな示唆点に近付きます。アートディレクターとして知られましたが始めから関心は‘音楽’ そのものでした。

 

GQ もしかしたら、その点が‘違い’を作ったのでしょうね。


HJ 異なる視点とアプローチがむしろ長所として現れ各種ハードルを超えたため、いつの間にか仕事に趣向を反映した今に至り、結局はやりたい音楽を披露できるようになった点が私にとっては一番大きな意味として近付いてきます。


GQ ついでに‘ミン・ヒジン’という少女はどんな子どもだったのか聞かせてください。


HJ 夢のように感じられたブラジルのイパネマビーチが気になりました。週末ごとにテレビで放映してくれた洋画を楽しんで見て、映画マニアだった父が“年をとると映画が幼い時ほど面白くて感じられなくなる”とおっしゃったのが理解できませんでした。ナップスターで好きな音楽を探し出すのが本当に刺激的で、アイドルに気乗りしなかった反面Jobim/gilbertoに‘過没入’しました。

 

GQ New jeansを見て多くの人が言います。‘どうやってこんな少女たちを集めたんだ?’ 彼女達の第一印象が気になります。なぜ彼女達でなければいけなかったのかも。


HJ ‘縁’。この世の全ての事には外からは想像できない、もしくは全く分からない因果が存在します。短いインタビューでそれを全て説明することはできません。当然メンバーごとに私が思う選抜理由は明らかです。純粋で優しく理解力も飛び抜けています。メンバー達のご両親ともした話ですが、私達の間では‘縁’としか言い表せないと話しています。


GQ New jeansとインタビューした時に心から‘この子達はこの仕事を楽しんでいるんだな、楽しむということが何か分かっているんだな’と感じました。教えの域ではない趣、自然さをこの子達はすでに搭載しているみたいでした。

 

HJ どんな産業でもジレンマは存在します。アイドル産業に長く携わって感じた想念を基盤に私の基準での洗練されたチームを作ってみたかったんです。

 

GQ 洗練された、というと?


HJ 私が考える洗練さは何よりも自然であることに基づいています。でも実は自然さはコンセプト化するのが難しい領域です。教えの領域ではありません。あえて作り出せる概念ではないでしょう。その年頃の子達は本来の姿そのままが最も綺麗です。メンバー達と一ヶ月に一回は必ず美味しいお店に集まって、ものすごく笑って楽しかったです。その姿を最大限そのまま見せたいです。当初何かを教えようとする気持ちよりは、考えや気持ちに対する共感を優先順位に置きました。なので正直になれる環境を整えることと共感がかなり重要でした。‘正直さ’それ自体が武器だったともいえますね。また私達だけの‘信頼’がとても重要です。

 

GQ 新人ガールズグループがどうしてそんなに気楽に見えるのでしょうか?

 

HJ 普通新しい挑戦には不安が伴いますが、不安は人を不自然にします。不安を克服するためには共にする人同士の信頼が優先でしょう。それで私達の間だけは何の話でも、どんな話でも出来るという信頼を与えたかったです。それぞれのキャラクターが違うので悩みも千差万別で、なので直面する問題の状況もまた違います。問題解決のための策を一つに決められないという意味です。共に絶えず悩みますが安全感の中で自発的に克服する方法を探すことを望みました。あの子達が心から楽しむことを望みます。なので私達がこの仕事をなぜしようとしているのかから少しずつ教えました。まず私から、私が仕事をする動機について十分に正直に話して、メンバー達は若いですが自らやる仕事の動因を見つけ出そうと努力する過程が必要だと思いました。共感が形成されたら自然と互いに対する信頼と愛情が積もるものでしょう。一朝にして生まれるものではないのでいつも皆一緒に頑張らなければいけません。ある意味ダンスや歌のトレーニングよりも私が重要と考える事でもあります。

 
GQ New jeansを通じて世の中に伝えたいことはありましたか?


HJ もちろんありました。今もそうです。でもファーストアルバムで全て説明するには足りません。これからNew jeansのディスコグラフィーを通じて少しずつ伝えられると思います。


GQ 彼女達のプロデューサーですが、反対に彼女達から学ぶこともありますよね?


HJ 振り返ってみると温かな愛を学んだと思います。メンバー達の明るく純真で正直な話が格別に慰めになるし、胸を打つことが多かったんです。

 

GQ この時代に生まれたのにはどんな理由があると思いますか?


HJ 私はこの時代とそれほどしっくりくるタイプではありません。ですが時代と合わない不均衡な気質のおかげで逆に得したとも思います。多様なキャラクターの共存によって世界はもっと面白くなりますから。そういった脈絡では意味があるのではないでしょうか?


GQ New jeansの新曲準備の大詰め真っ只中でしょう。いま没頭している悩みや課題は何ですか?


HJ 現実的には少し大変なスケジュールでしたが、デビュー後最初のウィンターアルバムを見送るにはあまりにも惜しかったです。なので今回は心からファンの皆さんのために準備したアルバムです。メンバー達の気持ちもそうです。

 

GQ 最近ファンクラブ名‘バニーズ’を発表する時も何か悲壮でしたね。


HJ バニーズと名付けた理由はファンの方々が心から私達の友達だと思うからです。デビュー前から考えていた名前でした。ウサギに例えたメンバー達と同じ種族、なのでベストフレンドという概念で同じようにウサギと呼びたかったです。見えている、もしくはまだ隠れているバニーズのために色々と面白そうな計画を立ててみました。メンバー達のようにバニーズもいつも幸せに楽しんでほしいです。

 

GQ 今年の日記を終えて絵文字を一つ残してみましょうか?

 

HJ 🦄

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"辛いのは変な憶測、やりがいは私の方向に共感する人たち"[ミン・ヒジン インタビュー2]

2022.08.10 The JoongAng インタビュー

https://www.joongang.co.kr/article/25093280

 

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ミン・ヒジン代表はNew Jeans公開6ヶ月前から個人生活というものが無かったという。あまり寝ずに、24時間仕事中である時が多かったということだ。それほど仕事にしがみつく理由について彼女は"指示する位置もかなり不便なポジションなので私がもっとやるしかなかった"と説明しながらも"でも楽しい"と何度も付け加えた。デリケートな完璧主義者が責任感が強い時に出会うジレンマと見えた。彼女はKPOPグループ製作の苦しみと楽しさ、やりがいについて言いたいことが多かった。

 

Q.プロデューサーデビュー作の感想は。
A.代表取締役とプロデューサーの役割は違う。今回は総括プロデューサーの役割に集中した。従来とは異なる音楽を試みるためには楽曲自体も重要だが、メンバーたちの消化力が重要だった。"違い"は一つだけ変えたからといって実現するわけではない。私が描いたチームの姿は自然さそのものだったので、ボーカルトレーニングの方式やボーカルディレクティング、ミックス、マスターのスタイルを従来とは違うように要求した地点が多かった。誰かを真似せずに曲の感じを自ら解釈できるようにすることが重要だったため、ガイドボーカルなしで、自分だけのボーカルスタイルを作れるようにした。目的とする雰囲気演出のためにアドリブ表現のディテールだけでも何度も直したりもした。振り付けも同様だ。私の志向点は自然さを最大限に表現することと、既存の方式から脱皮した意外性にあった。パフォーマンスディレクターに自分の意図と求める感じについて正確に説明することが優先だった。MVの演出も、自分の作業について理解のある監督たちを起用し、実務担当者を置かずに直接コミュニケーションをとりながら進めた。総括プロデューサーが実務担当を同伴せず直接進行するケースは稀だ。誤解するといけないが、こういった状態が正しいと言いたいわけではない。仕事のやり方に正解は無い。プロデューサーデビュー作のため、それほど差し迫ったプロジェクトであったという意味だ。私が審判台に上がる仕事なので、一つ一つに気を遣わざるを得なかった。全てが腕組みをして鋭い目付きで私を眺めている感覚だった。

 

Q.一番つらい時はいつか。投げ出したい、と感じたり。

A.ほぼ毎日。(笑)皆そうだろうが行ったり来たりする。だからといって、楽しさ無しに毎回辛いというわけではない。なぜ私は相変わらずこうなるまで働くのか、自問するときが多い。仕事が面白くはある。だけど面白いからといって辛くないわけではない。それでも私は些細なところに幸せを見つけるタイプなので本当に良かったと思う。たまに何も考えず見上げた空に幸福感を感じるから。漠然と決定権があったら何か少し変わると思った。だが決定権があっても以前と少し違うことをしてみようとすると、間違いなく誰かと争わなければならない。慣れる頃になったのに毎回疲れるのも事実だ。主張しようとすると、また結果で証明しなければならないため負担も大きくて。ともかく、それでもこういうことは日常になったのに、"脳フィシャル(脳+official。*個人の考えを表す造語)"の憶測が実際1番意欲を落とすと思う。

 

Q.どんなことか。

A.少し前も、私の個人インスタグラムの投稿写真が憶測として所謂"叩かれる"ことがあった。コミュニティーをやらないため伝え聞いた。かなりあきれた内容なので周囲の関係者など知人たちを含め会社から、対応する価値が無い無視しなければならない事案だと聞いた。しかし悔しいのが嫌いな性格でもあり、放置が最善なのか分からず忙しい真っ只中であったが、少し考えてみた。私は論理的展開が好きな人間なので、それに相応する事案なら訂正すれば終わると思ったが、想像をベースに攻撃が目的である事案は論理的な対応を受け入れない可能性が高いため困った。問題提起時点だけ見ても故意性が疑われるため尚更だった。皆、無視が答えだと助言してくれたが、無実にやられる理由もない。New Jeansというチームの結果を健康な感じだと好評しながら作業意図を疑うほど辻褄の合わない言葉があるだろうか。

 

Q.どうやって対応するのか。

A.事案をミラーリングしてみると矛盾点がすぐ現れる。コミュニティー等によく投稿される綺麗なスクリーンショット、写真を楽しむ人がその出典のディテールとストーリーを全て把握し載せて呼応したのだろうか。自分は特に考え無しにスクラップして好きでもよくて、他人は意図的だと主張するほどのダブルスタンダードもない。それとも彼らが問題視するものをプレゼントしてくれた私の知人たちが皆問題だというのか。誰かが私にコミュニティーの文章をキャプチャーして送ってくれて、"誹謗人"の性向を指摘した。彼らは伊藤潤二漫画のヒロイン・富江と女性芸能人を比較する。これに対して喧嘩を売るネチズンに"誰があんな設定を考えながら富江に似ているというのか"、"それを見て富江がバラバラ殺人に関連があって何とか揚げ足を取るのがむしろXXだと思うんだけど"と言った。自分たちの意図を曲解するなという意味だが、常識的には同じ脈絡ではないか。議論の中には知らない映画と合わせた絵もあるのに、絵は全く映画と無関係なだけでなく、小さな写真の中の絵でどんなディテールを論じるというのか。実際、批判者たちの虚構小説にこんな言葉を添えるのが情けないほどだ。指摘するときりがないが、教えてくれると言われそうでもなく。とにかく虚構小説の流布と冒涜のレベルが深刻で、ただやりすごしてはいけないという会社および多くの意見に従って、民事・刑事訴訟に着手した。悪質コメントもファンだと思ってその間過ごしてきたが、法律検討で違法事項がかなりの数摘発された。これを契機にこれからの問題を予防する次元、メンバーたちの権益保護のためにもADOR
担当組織を新設することになった。

 

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Q.こういうことに毅然としているかと思った。

A.悪意のある誹謗に慣れる人が果たしているだろうか。我慢してきた話を少ししたい。どうしても消費層の仕事に対する理解度が低かったり協業過程に対する理解が不足しているからかもしれないし、そうしようとすると見逃してきたことが多い。過去SM時代にも憶測が多かった。クリエイティブ職は協業者の特性や時期、プロジェクトの性格によって作業状態が毎回同じではない。各プロジェクトごとに参加する作業者の寄与度が千差万別でありうるという意味だ。以前の作業を問題視するなら、一層その時代には私が総括プロデューサーではなかったため、作業に参加した皆を問題視できるようになる。例えばポーズを誘導したフォトグラファー、自発的にポーズをとった芸能人、スタイリングしたスタイリスト、直接演出したMV監督など。ディレクターの意図と別に当時の作業参加者たちの意図は識別が難しいだけでなく、事例が全て異なるためあえて問題にすれば、結果物を直接指示したり最終コンファームした社主まで全て問題になりうるという意味だ。これまで私の作業が好評を受けた時には"(ミン・ヒジン)一人で作業したんじゃない"という主張が伴ったりもしたが、そのような主張をしたければ反対の場合にも適応されなければならないのではないか。

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"暗黙のうちに強要されたアイドル成功の公式を破りたかった"[ミン・ヒジン インタビュー1]

2022.08.10 The JoongAng インタビュー

https://www.joongang.co.kr/amparticle/25093281

 

先月22日、ニュージーンズ(NewJeans)がデビューした。このグループを紹介する時、たった1フレーズで足りる。"ミン・ヒジンのガールズグループ"。"天才クリエイティブ・ディレクター"として名を馳せたミン・ヒジンのポートフォリオには、なんと少女時代・EXO・f(x)・Red VelvetそしてSHINeeが入っている。SMエンターテイメント時代を離れてHYBEに籍を移し、レーベル アドア(ADOR・All Doors One Room)を作り、New Jeansは彼女の最初の成果物だ。

 

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反応は予想を飛び越えた。KPOPのデビューの公式を破り、MVから公開する戦略として3つのタイトル曲を続けて発表し、一気に一番気になるKPOPガールズグループとして浮かび上がった。

デビューアルバム"New  Jeans"は正式な音源販売以前に実施された予約販売で、3日間だけで44万枚を記録、新人ガールズグループの記録を更新した。音源公開日である5日にすぐ主要音源サイトのチャートに入りアルバムの4曲すべて上位圏(10日現在Spotify韓国TOP50、1・2・3・6位、melonTOP100、3・13・51位)に留まっている。

 

これを現実にしたミン・ヒジン代表に会い、製作過程と戦略について聞いた。対面インタビューは先月New Jeansのデビュー前に進行し、デビュー後は書面等を通じて追加の質疑をした。KPOPアイドルの成功公式と戦略を作るのに貢献した主人公がこれを捨てることにも躊躇しない点、相当に深刻な水準のワーカホリックという点が印象的だった。次は一問一答。
 
Q.公開された感想から。予想した反応そのままか。もしやそれ以上。

A.結果的には予想通りの反応だった。しかしまたこうやって短答式で表現すると誤解が生まれるかもしれない。

 

Q.どんな誤解か。

A.とても自信満々だという誤解。自信があるのは事実だが、だからといって悩みがないわけではないから。決定をひとつするごとに慎重を期して結果的に予想通りだと言っても、決して過程が楽だったわけではない。

 

Q.一度にMVを見せる、デビューの公式を破る戦略だ。

A.公式が嫌いなタイプだ。特に私が思う面白い文化とは、公式がないものにより近い。ティザーの本来の役割は好奇心の誘発なのに、ある瞬間から慣性のように感じたため必要性を感じられなくなった。特にすでに多くの関心の中でデビューするためティザーは必要ないと考えた。どうせ好奇心で最初に公開するコンテンツへのバズ(buzz)量が一番大きいと予想した。私の最大の関心事は、その好奇心を意味のある効果に転換したいということだった。私に好意的でもそうでなくても、気になって一度は見るだろうから。その一度の好奇心を、私たちの音楽を見て聞く機会に引っぱり出すための戦略的選択だった。私が披露しようとした新しいコンセプトは、音楽だったからだ。

 

Q.もう少し具体的に期待する効果を説明するとしたら。

A.私が選んだ曲は既存のKPOPアイドルの音楽スタイルではないので、もっとそうしなければいけなかった。良い曲だとしても不慣れなら学習の時間が必要だ。そして音楽の長所を極大化して、何度も聞かせるためには誘因要素としてMVが必要で。メンバーたちをしっかり隠して公開したのでむしろ事前情報無しに公開してこそメンバーの識別のためにも、MVを何度も見るしかないと思った。わざとメンバーの名前を初日に公開しなかった。名前が分からないためメンバーたちに対する検索効果が発生すると思った。そして名前が公開された2つ目のMVを見ながら1つ目のMVを同時に探してみるものと期待した。わざとスタイリングを全く違うようにしたため、顔の認識に混線が起きて比べてみたいと思うので。また、それによって自発的なバズが形成されるかもしれないし。ファンダムが皆無な状態で出発した新人チームの関心維持のためには短期間の内にファンダム確保がキーであると考え、こんな学習戦略が必要だった。この機会を上手く活用したらファンダムは早く形成されるかもしれないし。また長い間待ってくれたファンを心配させたり苦しませたくなかった。ファンダム確保を願いながら、相応するファンサービスをしないのは矛盾だ。塩梅を見たり理由なく焦らすことが嫌いだ。

 

※アイドルのデビュー公式を全て外したミン・ヒジンの戦略はぴったり合った。グループ名・メンバープロフィール公開、ティザー、MVに続く既存のプロモーション方式を破り、グループ名と一緒に公開された"Attention"のMVは 公開9時間で70万回再生を記録し、9日現在1200万に向かって走っている。MV4編を立て続けに公開し、別途ファンとの交流アプリケーション(Phoning)を運用して初期ファンダムを結集している。予想を覆す登場の仕方に大衆はメンバー探しに没入し、HYBEの株価はデビュー初日だけで6%以上上がった。

コンセプト、ビジュアルに特化・限定された概念ではない

 

Q."音楽がコンセプト"とはどういう意味か。

A.私の作業を待ってくれた方々は、大部分コンセプトを期待する人たちだ。しかしコンセプトをビジュアルに特化・限定された概念で考える方が多い。今は媒体がものすごく多様化されて視覚化技法が溢れる時代だ。裏を返せば、何を出しても新しく感じることが難しいという言葉とも解釈できる。こうした同時代性を無視してビジュアライジング(visualizing)にだけこだわるのは愚かだ。良い絵を絵一枚として見るときと、音楽や空間など体験をして見るときでは体感できる鑑賞の幅は明らかに変わる。皆が期待する"新しいコンセプト"の具現のためにはビジュアル的要素は基本、プラスアルファが必要だった。だから魅力的な音楽が必須だった。そして私は音楽家出身ではないため、音楽に対する期待値が無い市場の固定観念が興味深い反転要素になることができた。逆に考えると、クリエイティブディレクターなので音楽に対する感が違うかもしれないということだ。音楽を選ぶ感覚は作る能力とは無関係だから。私が考える"良いコンセプト"とは衣装、音楽、MV、写真など一つの要素で成り立つ概念ではない。一体なぜ好きなのか分からない、要素を数えきれないほど複雑な魅力を感じさせる何かに出会わせて初めて良いコンセプトだ。

 

Q.プロデューサーとして仕事することはどうか。

A.私が独自レーベルを運営しようとした理由も完全に音楽のためだった。魅力的な音楽は人の心をたちまち揺り動かし短時間のうちに鑑賞を増幅させる。しかし、普通は視覚的具現領域と音楽を区分し、私もまた十何年をそんな環境で仕事してきたのでより渇きが大きかった。完璧に私が求める音楽として構成されたCDを作ったみたかった。個人的欲求もあったが、明らかに使命感もあった。説明が複雑な、そうでなければいけなかったそれなりの当為があった。だから何より音楽への外部干渉を受けない環境が必要だったので独自レーベルをスタートした。私が作曲家出身ではないのでむしろADORの音楽は一つのスタイルで規定するのが難しい。なので(レーベル)独立権の保障が唯一の交渉の条件だった。

 

Q.音楽がKPOPらしくない。

A.  その間(かん)"ヒットしようとするならこうしなければ"という、ある程度公式化された既存のKPOPスタイルを暗黙的に強要されてきた感覚だった。当然視されてきたその公式を破りたい一種の反抗心があった。俗に言う"大衆性"の概念もまた反復学習された結果ではないか、と思った。保証された成功のために全てが似たスタイルを志向することが業界従事者としてももどかしいため、他のやり方を提案したかった。既存のスタイルが個人的に追求するスタイルに合わなかったこともあって。私はどこでも面白さを追求する人間だ。固定観念を脱して多様なスペクトラムの可能性を見せたかった。成功に法則はない。しかし"私の言うことは合っている"と主張しようとすると公式から脱したスタイルも大衆にアピールできるという点を証明しなければいけなかった。

 

Q.これに対する会社内部の反応はどうだったか。

A.メンバー構成を確定した直後、メンバーたちを家に招待し私が求めるCDの方向性と企画内容について聴音・ブリーフィングする時間を設けた。メンバーたちや構成員たち皆、好反応だった。生憎HYBE内では"地味だ"、や"大衆性のないスタイル"という意見がかなりあった。既存の"KPOPアイドル文法でないためヒットが難しい"と断言する意見も聞いて。気に留めなかった。私がしようとする目標がはっきりしていて、選択した曲に自信があったから。そしてそんな話を聞くほど、より早く披露したい思いだけだった。自信のためだけではない。自信だけで結果を保証することはできない。純粋な意味で私の挑戦に対する実際の反応が本当に気になった。良い結果として話せるようになって非現実的な感じもあり、じんとくる。

 

製作者とグループメンバー、ビジネスだが感情・和が重要

 

Q.チームを作るとき一番重要視した点があるとすれば。

A.全体的な調和。考え、考慮する視点がかなり多い。一番重要と考えたのは強引ではない調和を作り出すこと。私たちも一緒に仕事するのが疲れる同僚と毎日会ったら仕事するのが困らないか。見た目の調和も重要だが、互いの性格がある程度合って、チームの雰囲気を壊さない条件が必要だった。利己的な性向はチームの雰囲気と皆の意欲を阻害する。楽しくて明るいエネルギーの健康なチームを志向したため、これに符合するメンバーで構成した。私たちは互いのビジョン、意志に対する信頼があった。契約期間というものが存在するビジネス的関係だといえるが、ロボットではなく人間なので互いの感情がかなり重要ということを十分に知っている。だからメンバー間の和以外でも実際に彼女たちをリードする製作者との和もまた重要だ。

 

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Q.クリエイティブディレクターである時とレーベル代表である時の差は。

A.差が大きくならざるをえない。前の職場でも他人の固定観念よりも(クリエイティブディレクターの)業務領域がはるかに広かった。だが代表の役割は本当に異なる領域の仕事だ。代表という肩書き自体には興味がない。一面、代表取締役という呼称はむしろ私の実際の役割をぼやかした。私はプロデュース総括が目的の人間だ。音楽、振り付け等クリエイティブディレクター時代には制約を余儀なくされた分野の決定権を得るために、つまり総括プロデュースをするためには、代表取締役職が必須だった。New Jeansのローンチは私にとってプロデューサーデビュープロジェクトだったため、総括プロデューサーとしての力量発揮に全力を尽くした。全ての製作過程に関わり神経を尖らさざるをえなかった。同時に代表理事としての責務も怠ることができないため、バランスを掴んでいる最中だ。

 

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New Jeansの瞬間すべてに付いた名前

2022.9.23 GQ Koreaインタビュー

https://www.gqkorea.co.kr/2022/09/23/198496/?ddw=123623&ds_ch=twitter&utm_source=twitter&utm_medium=SNS

 

Minji

GQ

私たちの最近の挨拶言葉。「New Jeans見た?」


MJ

あ…。どうしよ〜〜〜。


GQ

実感するでしょう?最近起きるなりすることは何ですか?


MJ

暖かい水を飲みます。


GQ

"Phoning(New JeansのSNSアプリ)"をつけることかと思ったのに。


MJ

メンバーのダニエルが朝に暖かい水を飲むと身体に良いと言っていたので。(明るく笑う)Phoningも勿論です。メンバー同士でお互い可愛く写った写真を選んであげるのが好きです。ここに来る車の中でもコメントを書きました。


GQ

ところで、故郷が寧越ではないそうですね?


MJ

ある日目を覚ましたら寧越になっていました。


GQ

これはこれは。では今訂正しましょう。幼いミンジの目に残っている風景を教えてください。


MJ

私の故郷、仁川は都市の姿もあり、自然の姿もある所です。休みの日には家族とお弁当を持って公園に行ったり、小さな島で時間を過ごしました。週末に祖母の家に行けば兄と妹と裏山に登って遊んだりもして。土を掘って水を入れて小さな島を作って、鬼ごっこをして、犬と散歩しました。物静かで気楽でした。

 

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GQ

悠々と。


MJ

少しのんびりした方です。計画を立てるのも好きですが、のんびりするために計画を立てるのかもしれません。

 

GQ

ミンジの速度にはご両親の影響もあるでしょう?


MJ

両親はいつも「あなたがやりたいようにやりなさい」と言ってくれました。自分で選択できるように。

幼い頃ピアノを習っていたのですが、両親はピアノを長く続けることを望んでいました。私の指がちょっと長いんです。でも私はピアノの塾に通うのが少し嫌になったみたいです。ブドウの実もずっと埋めなければならないし…。(注)「指が痛いから辞めたいです」と言うと、そう言われました。「あなたがやりたくないなら無理にやらなくてもいい」と。

(注)楽譜を練習する数の丸を書き(その集まった丸がブドウのようになる)、練習する毎にその丸を塗り潰すため、このように表現するらしい

 

GQ

そこにはある信頼があったんじゃないでしょうか?


MJ

あ、そうかな…。実は私が兄とよく喧嘩したんです。でも両親は怒る方法が独特でした。必ず二人で話をするようにして、それぞれが自分の何が悪かったのかを必ず先に考えるようにさせました。


GQ

「"New Jeans"ではない別の名前だったら?」という話題にミンジが"世界平和"を思い浮かべたのも頷けます。

 

MJ

New Jeansはとてもトレンディーで良い名前じゃないですか。それならその反対になる名前は?古典的な名前がよさそう、だったらワールドピース?世界平和!突然この言葉が頭をよぎりました。


GQ

それもそれなりにトレンディーですよ?


MJ

宮書体で書かなければいけなさそうな感じです。


GQ

使節団のように斜めに立って帯を巻いて?


MJ

そうです。可愛いと思います!


GQ

"世界平和"をテーマに作詞するとしたら?


MJ

面白そうです。世界平和に関心があるんです。本を読むのがとても好きなんですが、エッセイ、詩集、推理小説も読みますがすごくたまに時事関連の本を読みます。そうしながら少しずつ世界に対して考えたり悩んだりします。"ピース"をどうしたら見つけられるかな?もし世界平和をテーマに作詞したら…。メンバーみんな動物が好きなので動物や環境、地球温暖化の話になるかもしれません。したい話がとても多いです!

 

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GQ

何回も読んだ本もありますか?


MJ

詩集〈クマのプーさん、幸せなことは毎日あるよ〉です。最初の感想をずっと留めておきたくて元々は読んだ本をまた読むのが好きではありません。この本は部屋の片付けをしていたら偶然見つけてまた読んだのですが、最初に読んだときとは違うように感じられて面白かったです。

 

GQ

整理王ミンジのルーツが気になります。


MJ

幼い頃から机を整理するとき私だけの規則がありました。自然に生まれた規則をずっと維持するタイプです。ぬいぐるみもベッドにそれぞれ決められた場所があるんです。たまに寝ていると寝相のようにぬいぐるみを抱くので場所が乱れます。そうしたらそのぬいぐるみを探して元の場所に置いて、また寝ます。

 

GQ

「あなた達にとってミンジとは?」とメンバーに投げかけた質問にヘリンが「黒色」と答えました。

MJ

ヘリンとは普段、服やファッションの話をよくしますが、私の服がほとんど黒なんです。


GQ

今日も黒の衣装が多いです。


MJ

なのでありふれていないグラビアを撮ってみたいです。ここはすごく自然で気楽な雰囲気じゃないですか。でも衣装は独特なので、むしろぎこちないポーズで不自然に角度を決めるんですよ。誰かが見たら'あそこでなんでああしてるの?'という感じで。


GQ

やはり計画派、New Jeansの整理王。そうすると間違った故郷情報のように正したい情報はありますか?


MJ

一人っ子ではなく、兄と妹がいます。アルバムに兄の話を書いたのですが、妹が寂しがったそうです。「なんで私は無いの?友達が嘘つきだってからかう」と。

 

Hanni

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GQ

今日はウクレレを弾かなければいけないような天気じゃないですか?


HN

あはははっ。映像ご覧になりましたか?


GQ

もちろんです。いつ習ったんですか?


HN

小学校の音楽の授業で習ったのですが、とても面白くてウクレレを買って兄弟と一緒に練習しました。


GQ

New Jeansの曲のウクレレバージョン、絶対に聞きたいです。


HN

コードが難しくてまだ挑戦できていませんが、必ずやってみたいです。活動が終わったのでこれからやらないとですね。

 

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GQ

ミンジ公認、New Jeans内で最高"ハイテンション"らしいですね。


HN

楽しいとすぐテンションが上がります。とても興奮します。


GQ

どんな時が特にテンションが上がりますか?


HN

新しいことをしてみる時です。ステージに初めて立った時もすごく楽しかったです。外側にとても表現するタイプです。


GQ

生まれつきでしょうか? 


HN

幼い頃はよく覚えていませんが、そうだったと思います。お母さんをとても疲れさせる子どもだったでしょうね。


GQ

すごく静かな時もありますか?


HN

何かに集中する時です。練習するときや映画を見るとき。


GQ

どんな映画をよく見ますか?

 

HN

様々見ますが、アクションが好きです。マーブルも好きで、最近は〈ドクターストレンジ2〉が出たので最初の作品ももう一度見たのですが、とても面白かったです。

 

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GQ

"HYPE BOY"で"빠져버리는(はまってしまう) daydream"という部分を書いたじゃないですか。デイドリームによくはまりますか?


HN

はい、想像をよくします。


GQ

ロケットに乗って宇宙へ行ったら、こんな想像もしますよね?


HN

昔から宇宙、星、宇宙飛行士にとても興味がありました。地球の外でどうやって人が暮らしているのかとても気になります。想像してみるとずっと広がります。今日メンバーが「ここすごく綺麗」と言っている間、私は「ここは外国みたい」と想像にはまっていました。


GQ

どんな想像をしましたか?


HN

映画の主人公が学校の前に到着するシーンがあるじゃないですか。そして学校に入ります。人々が私の前を通り過ぎます。だけど私がこんなに大きいスカートを着ているから人にすごく見られるかな?恥ずかしい状態で授業を受けるのかな?と想像しました。

 

GQ

興味津々です。


HN

ずっと想像が続くので適当にやめないといけません。


GQ

それでロケットに乗って宇宙に行ったら何をしますか?


HN

初めは遠いところから地球をもう一度見て回るでしょう。写真では見たことがありますが実際は違うでしょうから。


GQ

どんな気分でしょうか?


HN

涙が出ると思います。私たちは地面に住んでいるから地球がどれだけ大きいか正確に分からないじゃないですか。遠いところから地球を見たら変な感じでしょう。地球がこんなに大きいんだ、(私たちが暮らす世界は)本当に小さな世界だと思うでしょうね。

 

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GQ

映画の主人公になったらどんな役をやりたいですか?


HN

たくさんあります。普段はできない仕事を役としてできたらいいですね。なのでアクションが好きなのかもしれません。スリル!スタントはちょっと考えてみないといけませんが…


GQ

アクション映画とハニは本当によく似合います。こんなしっかりとした、堂々さはステージからも感じられます。


HN

ステージ経験が無いときはすごく緊張しましたが実際にステージに上がると緊張は少しもしませんでした。練習室で鏡を見ながら鏡の中の私自身と戦うんです。あの子より動作も、表情ももっと上手くならないと。ステージで「やっと見せられる」と思いました。

 

GQ

戦いに勝ったんですね。


HN

アハハハ。

 

Danielle

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GQ

いま思い浮かぶ幼い頃の美しいシーンはありますか?


DN

どれくらい幼いときですか?


GQ

記憶の中の一番古い所に行ってみましょうか?


DN

私の最初の記憶というと…オーストラリアでお父さんと姉と一緒にいました。海の横に庭園のような所があって、天気がよかったです。

お父さんと手を繋いで歩いたのですが、子ども用"Ferris Wheel(観覧車)"に出会いました。乗ってみたかったのですが、一人で乗るのは怖くて姉に「一緒に乗ろう」と言いました。でも姉が「一人で乗るのに一回挑戦してみなよ」と言うんです。

挑戦しましたが、本当に楽しいんです。少し高い所にあった観覧車だった記憶があるのですが、海と私に手を振ってくれる姉、お父さんも見えました。

 

GQ

どうやって勇気を出したんですか?

 

DN

姉が「挑戦してみなよ」と言ったので、やってみたくなりました。幼い頃からスリルがあるのが好きでした。"Nervous"、とある緊張。一人で何かをやり遂げた最初の記憶です。

 

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GQ

幼い頃はキャンプもよくしましたか?

 

DN

はい!家族とキャンプを本当にたくさんしました。韓国でも、オーストラリアでもです。オーストラリアでしたキャンピングはもっと深い自然の中で火も付けなければいけないし、水も探さなければいけませんでした。

 

GQ

ダニエルの担当は何でしたか?


DN

姉と汗を流しながらテントを張るのを手伝ったり、歩き回りながら火のために木の枝を探したり拾ったりしました。私が何かを探すのが好きなので。


GQ

最近は何を探していますか?夢と希望?


DN

ディズニー映画〈プリンセスと魔法のキス〉のティアナ姫のように、私が好きで楽しむことで誰かに幸せをあげたいという夢があります。ディズニー映画はいつも"And they lived happily ever after."で終わるじゃないですか。私がもし主人公なら、私を含め私を見る全ての人も永遠に幸せでいてほしいです。


GQ

ダニエルだけが知っている秘密のようなことを話してくれませんか?


DN

(しょんぼりと) あったらいいな。あ、私がSNSをあまりやったことがなくて少し下手です。頑張っています。

 

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GQ

ミンジが言うにはダニエルに"カム"な面もあるそうですね。


DN

そんな瞬間があります。誰かの話を聞かなければいけない状況で私が"カム"になります。他のメンバーの話をたくさん聞いてみたい時です。私たちメンバーそれぞれの考えがとても多様で面白いんです。

 

GQ

ミンジがこの話もしてくれました。ダニエルといると、ものすごく楽になると。話してみて分かりました。私の気持ちも"Hurt"の最初のハミングパートのように、マシュマロのようにふわふわと楽になったのを見ると。

 

DN

うわぁ、本当ですか?私には一度も言ってくれたことないのに。とても嬉しいです。私も誰かと一緒にいるとき不安な気持ちになりたくないんです。お互いに話をして心を通わせる感覚が好きです。

 

GQ

一番昔の緊張が観覧車の上からなら、一番最近はステージだったでしょう?


DN

ステージに上がる前は"ううう"と緊張しましたが、いざステージに上がったらその震えがさっと消えました。今みたいに幸せになれる瞬間がまたあるかな?と思いました。

 

GQ

ステージ体質でしょうか?


DN

まさに感じました。私たちはステージに立たないといけないんだな、と。

 

Haerin

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GQ

ファンの間でタメになるTIPがあります。メンバーの中で誰が話しているのか分からない時はヘリンさんを見ろ、という。


HR

ああ!


GQ

ヘリンさんの目はいつも話している人の方にあります。


HR

その話、私も見ました。("ふふん"と小さく笑う)


GQ

実際に画面をミュートにして見てもヘリンさんの視線を通して間違いなく話者が分かります。今もです。


HR

他の人の話を聞くのが好きなので。一緒に共感して、そうしながら私が(その間)感じられない感情も感じられるので集中するようになります。自然にです。感じたいものが多いみたいです、私が。

 

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GQ

最近New Jeansとしてヘリンは何を体得中ですか?


HR

私のたくさんのことを表現する練習をしていると思います。内面では考えも、感じていることも多いですがそれをステージ上で外に出して他の人と一緒に感じられるように上手く表現するのが難しくて、まだ未熟ですが少しずつ分かろうとしているところです。

 

GQ

難しいですか?ステージ上と下での姿が一番違うメンバーがヘリンさんだと思っていたんですが?

 

HR

あ!


GQ

ステージではものすごくエネルギーが生まれますが、ステージが終わると何と言ったらいいでしょうか…、たとえば音楽番組で1位をお祝いして爆竹にヘリンさんだけあまり驚かない姿?他のメンバーが数値10くらい驚いたとしたらヘリンさんは2くらいだったかな?日常のヘリンは平然としている方なのかと思いました。

 

HR

("ふふふん"と笑う) 実はその時すごく驚いたんです。でも私がとても物静かに表現したんだなと私も思ったのですが、大体私は落ち着いているみたいです。感じることは多いですが、それを"しずーか"に表す。

 

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GQ

私たちが今座っている所が大学の講義室です。


HR

こんな空間に来たのは初めてなので不思議です。


GQ

自由に席を選んで座れるならヘリンさんはどこに座る学生ですか?


HR

窓側の後ろの席…ではなくて、その前の席?囲まれる感覚があってより安定感がありそうです。そして窓際というのが息苦しくなくて、風景も見えて。

 

GQ

その席から今のヘリンを夢見てたんでしょうか?'夢'と表現してもいいのかな。


HR

はい!今も、信じられる時もありますが信じられない時もあります。うーん…、特別な時を選ぶことはできませんが、歌を楽しんで聞き始めながら歌を歌う人、全く知らない人にどんな感情を感じさせたというのが魅力的でした。その歌手が、その人が自ら作詞作曲した曲だったと記憶しています。'だからもっとそういうことを感じたのかな'という考えが今もします。感情が歌として伝達されるのがとてもかっこいいと思います。

 

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GQ

感情、表現、思いという対象がヘリンさんの側によく宿っているようですね。多くのスペクトラムの感情の中でヘリンさんが一番早く反応する感情は?


HR

楽しさ…!私が受けたように私も人に幸せな思いをあげたい気持ちがいつも私の中にあるんです。一番重要で、よくやった時すごく楽しいです。


GQ

今日も楽しいですか?


HR

今日は、ときめき。今日の撮影をどうやってやろうか、私が自分に期待してときめきます。

 

Hyein

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GQ

New Jeansコンテンツを見ると、昔のバラエティドキュメント〈パク・サンウォンの美しいTVの顔〉(1997)が思い浮かびます。


HI

ん?私知ってます。


GQ

どうして知ってるんですか?


HI

聞いたことがあります。私が思っているのが合っているかあとで探してみます。


GQ

そのプログラムのようにヘインさんがカメラを持って直接1日を記録したらどんな姿が収められるでしょうか?

 

HI

すごくたくさん動くと思います。多様に。それから突然じっとしたりもして、突然一人で考え事をして、突然オンニ達に声も掛けて。


GQ

画面でよく見るヘインさんの姿ですね。


HI

え?知らなかったです。(両手で口を覆って笑う)


GQ

宿舎生活中ですよね?ルームメイトは誰ですか?


HI

ミンジオンニ、ダニエルオンニと一緒です。


GQ

ルームメイトはどうやって決めましたか?


HI

私たちはくじ引き…はご存知ですか?(なぜ知らないと思ったのか聞くと'ウハハ'と笑う)あみだくじをしようとしたら「直接作ってやったら面白いんじゃない?」と、みんなで作って引きました。

 

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GQ

ヘインさんの空間を描写してみるとしたら?


HI

暖かい色合いで、穏やかで、やわらかいです。いつもいい匂いのする布団があります。私はベッドが私だけの空間だと思います。ベッドでダイアリーに記録もして、本も読んで、歌も聞いて。ぬいぐるみが必ずないといけません。ぬいぐるみを抱いて寝るとすごくすーっと眠りにつけるのですが、何も無い状態で布団だけ掴んで寝ようとすると眠りにつくのに長い時間がかかるんです。

 

GQ

···失礼ですが、こうやって間違いなく10代の少女ですが、ステージではどうしてそんなにパワフルなのか、今更のようにそのギャップを感じました。その上"Attention"のステージをいつも強烈に始めるヘインさんじゃないですか。


HI

ありがとうございます。その時いつも内心では悩みます。今日は笑う感じでやろうか?今日はシックにやろうか?いつも悩みますが…、もう音楽番組の活動は終わりましたが、まだやる機会があったら、これまでは少しシックに振り返ったなら、これからは私たちのときめく気持ちをたっぷり込めてパッと笑ってみようかと思っているところです。

 

GQ

誰かがディレクションしてくれるのではないようですね?


HI

はい、そうです。一人でどうやってやらうか悩みます。


GQ

先ほどヘリンさんにも聞いてみました。今日私たちが会ったこの学校で教室を思い浮かべる時、どんな席に座るのが好きな学生なのか。ヘインさんはどうですか?

 

HI

私は窓際ですが一番前の方。すごく後ろだと先生の顔も見えなくて、目を合わせようとしてもダメじゃないですか。すぐ前にいてもむしろ目を見るのが難しいの分かりますか?あと天気によって匂いがあるんですよ。私は学校に行くと窓をちょっと開けて春、夏、秋、冬の風を感じるのが好きです。

 

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GQ

New Jeansのファンダム名を'ポケット'にしようと勧めたそうですね。よく合っています。

 

HI

ジーンズにポケットが付いているじゃないですか。なのでいつも近い感じがするんじゃないかと思って。


GQ

ドラえもんのように何でも出てくる四次元ポケットがあったらヘインさんは何を望みますか?

HI

今は何も望みません。でも一つ言うとしたら、ハニオンニがもうすぐ誕生日です。なので誕生日プレゼントのアイデアをポケットに聞いて見たいです。オンニによく似合う可愛くて変わったものを。

 

GQ

15歳の青少年にとても幼稚な質問だったと思うのですが楽しく想像してくれてありがとうございます。

 

HI

(目を丸く開いて) 私ドラえもん好きです!ポロロも好きです!


GQ

ははは。では本当に、ドラえもんとポロロが好きな10代は最近どんな話をしますか?

 

HI

私は大体(New Jeans)オンニ達と話しますが、もちろんいつも幸せですが、たまに少しでも辛いことがあるとこれ以上"ディープ"に考えないでオンニ達に聞きます。こういう時はどうすればいいのか。そうするとオンニ達が本当に成熟した答えをくれます。「どうしてそんなに大人みたいに考えるのかな?」と思うことがとても多いです。そして私の質問にすごく耳を傾けて真剣に聞いてくれてとてもありがたいです。

 

GQ

例えば?ヘインさんはどんな質問を投げかけますか?

 

HI

少し前のことですが、早く選ばなければいけない状況でハニオンニに聞きました。このキーリングとあのキーリングのうち、何を買おうか。オンニがこんな話をしました。「これは可愛いけど日常的に使うには不便そうで、あれはちょっと私が買いたいかな?」

 

GQ

オンニの言葉にならって'あれ'を買ったんですか?


HI

あ、でもアマガエル(へそ曲がり)なので2個とも買いました。

 

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